VA菌根 Vesicular Arbuscular Mycorrhizae
 VA菌(VAM)は、Vesicular(嚢状体)Arbuscular(樹枝状体)Mycorrhizae の略で、植物の根と共生する菌でカビやキノコの一種(糸状菌)です。日本語では内生菌根菌とも呼ばれており、現在把握している菌は6属約150種あると言われています。(それぞれ植物との相性があります)
 VA菌根の役割は土壌中に広がる菌糸のネットワークにより、普通の植物の根が届かないところからリン酸等のミネラルや水分を活発に吸収して植物に与えます。植物は生長が促進され、養分欠乏・乾燥ストレスに強くなり、リン酸の吸収が促進されることによって光合成活性が高められ、低照度ストレスにも強くなります。
 又、VA菌根は植物からは炭水化物を吸収することによって植物と共生もしています。
 植物(緑)は森に暮らしていた祖先を持つ私達にやすらぎを与え、時には私達の心を癒してくれます。私達にとって大切な緑も現代の都市生活には、不足していると言われます。街を歩けば、公園や街路樹の緑がありますが、それは身近な緑とは言いがたいものです。私達の求める緑は手の届く所にあるべきではないでしょうか?
昨今のガーデニングブームはそんな手の届く所に緑を置きたいという人の自然な欲求から起きたものではないでしょうか。しかし、今私達がすんでいる都会には緑を育てる十分な環境がととのっていません。太陽の光りは建物等により遮られ、植物に必要十分な光量が供給されません。それにより植物の光合成の作用が劣られています(低照度ストレス)
又、表土の流出や土壌の団結により根の張りが不足し養分や水分も十分に吸収できません。(養分欠乏、乾燥ストレス)そしてそれらのストレスにより植物は、病害虫の被害を受けてしまうのです。このような植物の環境を改善するにはVA菌が役に立ちます。
つまりVA菌根を応用することにより、緑は生き生きとし、私達は都会にいながら緑の恩恵を受けることができるようになるのです。
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